愛される続ける街 古き良き「ケンジントン」

ロンドンのケンジントンといえば、Harrods や Harvey Nichols などのショッピングエリアとして、又Victoria & Albert Museum などの博物館街としてガイドブックではお馴染みの地域です。 しかし、ちょっと奥に入ると閑静な住宅街が並び、昔のロンドンを偲ばせる建物やものが残っています。 私は表のロンドンより、そういった裏のロンドンを歩くのが好きです。そこにはいつも何かしら新しい発見があるものです。

ジョン.レノン、フレディ.マーキュリー、アルフレッド.ヒッチコック....... ケンジントンに住んでいた有名人は数え切れません。そういう人が住んでいた建物には、青くて丸いブルー.プラックと呼ばれるプレート(名前と居住した年代が刻印されたもの。)が、ついていますから、ご自分の興味のある人のブルー.プラックを探して歩くのも面白いでしょう。

広いケンジントンの中でも今回は、High Street Kensingtonの地下鉄駅付近のウォーキングにご案内しましょう。  駅の近くには、エレガントなエドワード王時代(1901-1910年)、ケンジントンで初の映画館が建っていました。チケット代の中には、紅茶とビスケットのサービスが含まれていたとか。古き良き時代ですね。

駅から左に向かい少し入ると、私のお気に入りのティーショップ、「マフィンマン」があります。モダンなティーショップが多くなった現在、昔からちっとも変わっていない フツウのティーショップは貴重な存在です。ロンドンに住んでいると、いつ訪れても変わっていないティーショップが心地よくなり、ケンジントンに来るとつい足がマフィンマンに向かってしまいます。

又、少し先にはAdam & Eve Mewsがあります。‘○○Mews’とは、ロンドンのあちこちにある道路名ですが、全て昔は馬やだったところ。建物の2階には馬丁が住んでいましたが、現在はほとんどがおしゃれな高級住宅になっています。石畳を歩けば、馬の蹄の音がこだましてくるようです。

駅から反対に右に歩いて、やはり少し大通りから入ったところにあるのが、Derry & Tomsの一見ごく普通のオフィスビルです。ところがビルの屋上には素晴らしいルーフガーデンがあり、都会のオアシスといったところ。レストランもあり、特に夏場は満席になるほどの人気です。ロンドンのちょっとした穴場といえるでしょう。

大通りの交差点を北上して走っているのがアンティークショップが多いことで有名なKensington Church Streetです。この通りから少し入るとKensington Church Walkという実に細く短い通りがありますが、ここにあるのが紳士服の店Hornetsです。 新しいものから1920-1940年頃のヴィンテージのものまで、個性派のファッションにこだわりのある男性には必見の店でしょう。

絵画に興味のある方には、Leighton House があります。ヴィクトリア時代の画家、 Frederick Leighton(1830-1896)が住んでいた家ですが、よくポスターや カードになっているLeighton の美しいクラシカルな女性画が見られます。

あまり知られていないロンドンのもうひとつの顔。住宅街を歩くのもロンドンを知るひとつの方法です。でも歩く時は、そこの住民の迷惑にならないように、話し声のボリュームを1レベル下げて下さいね。

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